姫路市の20代消防士が感染 発症前、救急搬送に従事 新型コロナ
2020/08/16 17:00
国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真像(同研究所提供)
兵庫県姫路市は16日、同市消防局の飾磨消防署白浜分署に勤務する20代の男性消防士が新型コロナウイルスに感染した、と発表した。発症前に救急搬送に携わっていたが、今のところ患者や同僚の感染は確認されていないという。
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市によると、消防士は14日に喉の腫れと発熱があり、15日に抗原検査で陽性が判明。現在は軽症で、入院調整中という。
普段は警防業務の担当で主に消火活動に当たっているが、12日朝~13日朝の夜勤で救急搬送に従事していた。搬送した患者4人と、救急車に同乗した家族3人の中に今のところ感染者はいないという。13日に勤務を交代した後は出勤していない。感染経路は不明。
市は白浜分署の同僚全19人のPCR検査を行い、既に陰性を確認。白浜分署庁舎の消毒も済ませた。
消防士の居住地は県中播磨健康福祉事務所管内(福崎、市川、神河町)。救急搬送時はガウン、手袋、マスクを着用しており「感染リスクは低い」(姫路市の清元秀泰市長)とみているが、同事務所と連携し、搬送した患者や家族のPCR検査も検討する。
清元市長は16日の会見で「救急搬送時は(コロナ感染防止に)万全を期している」と説明。猛暑による熱中症のリスクも念頭に「体調が悪いときは、ためらわずに119番してほしい」と呼び掛けた。(井上太郎)
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