自民党県連、総裁選の党員・党友投票を要請 党は省略の方針

2020/08/29 21:02

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 安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選を巡り、同党兵庫県連は29日、党員・党友投票を省略せず、実施するよう党本部に申し入れた。党は緊急時の規定を適用し、議員票を中心に選出する方向だが、県連は「政権を支えてきた地方の党員の声も反映させるべきだ」と訴えている。 関連ニュース 【独自】企業献金、4都県4社が上限超え 23年、自民地方支部へ スルメイカ漁、規制見直しを 自民小林氏、停止命令受け 【高市政権】支持率好調で早期解散論 自民に誘惑、身構える野党

 同党は28日、首相の退陣表明を受けて緊急役員会合を開き、国会議員1人1票と、47都道府県連3票ずつの計535票による投票で総裁を選ぶ方針を固めた。党則には総裁が任期中に辞任した場合、手間のかかる党員・党友の投票を省略できる規定がある。
 これに対し、兵庫県連の石川憲幸幹事長は「新総裁は次期衆院選の『顔』にもなり得るため、より広く意見を聞いて結束を図るべき」と強調。省略された場合も、事前に独自の党員・党友投票を行い、得票に応じて県連の3票を配分する方向で検討している。(井関 徹)

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