コロナ県内初確認から半年 夏の感染、第1波の倍
2020/09/01 06:00
神戸新聞NEXT
兵庫県で新型コロナウイルスの感染者が初確認されてから31日で半年となり、感染者累計は2276人になった。現在の感染拡大の波を、3~5月の「第1波」と比較したところ、感染は「第1波」の2倍を超す勢いで拡大している。8月は単月で初めて千人を超え、月別で最多。拡大のピークは越えたという見方もあるが、依然1日20人超の感染確認も目立つ。(霍見真一郎)
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兵庫県では、3月1日に感染が初確認され、県は同日から5月16日までを「第1波」、5月17日~6月18日の感染確認ゼロの期間を経て、6月19日からを「第2波」としている。1波は699人だったが、2波は8月31日までに1577人の感染が判明している。
月ごとの県内新規感染者は、3月=148人▽4月=498人▽5月=53人▽6月=7人▽7月=514人▽8月=1056人。5月17日~6月18日の約1カ月間、県内で感染確認がなかったこともあるが、3~6月の4カ月間の感染者706人に対し、7~8月は1570人と、夏以降、新規感染者が急激に増えていることが分かる。
兵庫県感染症対策課の西下重樹課長によると、2波は、高齢者施設などのクラスターを中心に広まり始めた1波と異なり、当初は若者中心だったことが特徴。緊急事態宣言が解除されたこともあり、交流が活発な若者によってウイルスが広範囲に広まった可能性があるという。
これまで県内で1日当たり最も多く感染者が確認されたのは、7月31日の62人。60人以上判明したのは8月6日までの1週間で計3回あったが、その後は出ておらず、医師や行政関係者には「2波のピークは越えた」とする見方もある。
近畿大学病院感染対策室の吉田耕一郎室長は「感染者数だけ見ると減ってきたように見えるが、緊急事態宣言が出された春と違って人の動きを強力に止めているわけではないので予断を許さない状況だ」と話している。
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