サイバー捜査専門組織、県警に発足 全国4番目

2020/09/02 12:47

発足式で決意を述べる宮根正憲サイバーセキュリティ・捜査高度化センター長=1日午後、神戸市中央区下山手通5(撮影・堀内達成)

 インターネットを使った犯罪の増加に対応するため、兵庫県警は1日、専門組織「サイバーセキュリティ・捜査高度化(CSIS)センター」を立ち上げた。サイバーテロや不正アクセスなどを捜査する県警の各部署を支援する。 関連ニュース 「完全犯罪って、やってみたいと思わない?」中2娘の“真顔の一言”に驚いた母 想像と現実の境界線に戸惑った夜 【サイバーセキュリティー】過剰なデータ収集規制を 不正アクセスに高リスク 前駐日ウクライナ大使のセルギー・コルスンスキーさん 万博控える大阪、企業へのサイバー攻撃の「対応訓練」サービス需要増 実戦形式で情報漏洩やランサムウェア対応学ぶ

 CSISセンターは捜査員約50人体制で、サイバー犯罪の調査研究▽捜査員の育成▽デジタルデータの復元や解析-などに取り組む。同様の専門組織は警視庁、神奈川県警、北海道警に続き全国4番目。
 県警本部であった発足式では、吉岡健一郎本部長が「センターは諸課題に対し部門横断的、効果的に施策を講じられる司令塔。捜査力や技術力を向上し、組織全体の対処能力の強化を」と訓示。センター長に就いた宮根正憲警視正は「任務の重要性と責任を自覚し、複雑、高度化する犯罪に立ち向かう」と述べた。(岡西篤志)

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