明石の海岸に衰弱したウミガメ スマスイで保護
2020/09/04 11:54
明石市での確認は6年ぶりとなる生きたアカウミガメ=明石市大久保町江井島
4日午前6時45分ごろ、兵庫県明石市大久保町江井島の江井島海岸で、散歩中だった近くの男性(71)が、国のレッドデータなどで絶滅危惧種に指定されているアカウミガメが打ち上げられているのを見つけ、明石市に連絡した。
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同市によると、産卵はしていないが、生きた個体が市内の海岸で確認されたのは2014年以来6年ぶりという。
見つかったアカウミガメは体長約1メートル、甲羅の長さ約80センチで、雌雄は不明。大人ではなく、若い個体という。かなり衰弱しており、神戸市立須磨海浜水族園で保護し、点滴などで治療する方針。
研究者らでつくるNPO法人「日本ウミガメ協議会」(大阪府)の石原孝さん(39)によると、目立った外傷がなくやせていないことから、船との衝突や病気の可能性は低いといい、何らかのアクシデントでおぼれたとみられるという。(長沢伸一)