赤羽国交相が就任1年 被災地視察29回「現場が基本」

2020/09/12 07:00

就任1年を振り返る赤羽一嘉国土交通相=東京都千代田区

 就任から丸1年を迎えた赤羽一嘉国土交通相(兵庫2区)は11日の閣議後会見で、在任中の被災地視察が19道県、計29回に及んだことを挙げ「現場に足を運んで困っている人の声を聞くことが基本で重要だと改めて学んだ」と振り返った。 関連ニュース 「神戸の教訓生かされていない」能登地震発生から2度目の春、三木の市民団体が石川県の仮設訪問 避難所運営、若い力でサポート 三木市、学生49人に委嘱 全員が防災士など資格持ち 足湯ボランティアの学生ら支援を 能登の被災地で活動、神戸の団体がCFで協力呼びかけ

 赤羽国交相は、千葉県などで多数の住宅被害が出た台風15号の直後に就任し、台風17、19号にも対応。その後、沖縄・首里城の火災があり、今年に入ってからは新型コロナウイルスの感染拡大や7月の豪雨災害と続いたことで「激甚級の災害の連続で緊張を強いられている」とした。
 就任会見で課題に挙げた観光先進国の実現は、新型コロナの影響で業界が苦境に立たされており「新しい旅のスタイル定着を目指したい」と話した。高齢化社会への対応については、車いすのスペース拡大などで新幹線のバリアフリー化に筋道がついたことを成果として強調した。(今福寛子)

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