お引越し「こうべ花時計」 東遊園地に“定住”へ

2020/09/13 06:00

東遊園地に仮移転している「こうべ花時計」=神戸市中央区加納町6

 神戸市役所2、3号館(同市中央区加納町6)の建て替えに伴い、約500メートル南の東遊園地に仮移転している「こうべ花時計」について、神戸市は再移転はせず、恒久的に設置する方針を固めた。 関連ニュース 神戸「花時計」しばしお別れ 市役所北側で移転セレモニー【動画】 神戸・花時計前に子ども図書館 安藤忠雄さん計画 神戸・東遊園地にカフェやレストラン整備 22年度にもオープン

 花時計は文字盤の直径6メートル、高さ2・25メートル。1957年、市役所本館(現在の2号館)の開庁に合わせ、国内初の花時計として、その北側に整備された。3号館の解体で、屋上の冷却塔を一時的に設置するため撤去され、2019年3月、東遊園地南側エリアへの仮移転が完了した。
 最終的な移転場所について、市は元の場所に戻す案などを内部で検討したが、スペースの確保が難しかったという。市が4月に実施したウェブアンケートでは、現在地に設置し続けることについて、千件近い回答のうち好意的な意見が約6割を占めた。市が今月策定する東遊園地再整備基本設計でも、「花時計を恒久的な施設とする」と盛り込む方針。
 東遊園地南側では来年度、建築家の安藤忠雄さん(79)による「こどものための図書館(仮称)」が建設され、「税関前歩道橋」も22年度に新しく架け替える予定。(長谷部崇)

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