自民党総裁選 兵庫県関係議員も菅氏が大多数
2020/09/14 20:15
神戸新聞NEXT
菅義偉官房長官の圧勝となった自民党総裁選で、兵庫県関係の国会議員の投票先も菅氏が大多数を占めた。神戸新聞が12人に取材した結果、9人が菅氏と回答。岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長に投票したと答えたのは、各1人だった。
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菅氏を慕う無派閥若手有志グループの藤井比早之衆院議員(兵庫4区)は「世襲ではなく、派閥にも属さない普通の方がトップに立てるというのは日本の民主主義を体現している。国民の痛みや苦しみを理解し、規制改革や省庁の縦割りを打破していただきたい」。これまで態度を明らかにしていなかった麻生派の松本剛明衆院議員(同11区)も、菅氏に投票したとした。
自民の県関係議員で唯一、岸田派の盛山正仁衆院議員(同1区)は「2位で良かった。(来年の総裁選も含めて)次につながる。地方票で石破さんと差がついてひやひやしたが、多くの国会議員が岸田だと評価してくれた」と前向きに受け止めた。
石破氏の推薦人となった無派閥の渡海紀三朗衆院議員(同10区)は、3位という結果に「もう少し議員票を取れると思っていたが、派閥の引き締めが厳しかったのか」とがっくり。「派閥の数合わせで決まるのは本来おかしい」と疑問を呈しつつも「ルールにのっとった結果なので厳粛に受け止め、支えていかなければ」と話した。
二階派の谷公一衆院議員(同5区)は投票先を明らかにしなかった。(永見将人、今福寛子、西井由比子)
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兵庫県連は県内の党員約2万2千人を対象に予備選を行い、菅氏が最多の7847票を獲得。兵庫と隣接する鳥取県が地盤で、日頃から交流のある石破氏は5406票、兵庫にも後援会がある岸田氏は1121票だった。投票率は66・59%。「ドント方式」により得票数に応じて県連の持ち分3票を割り振り、菅氏が2票、石破氏が1票を得た。