認知症に理解を 姫路城オレンジ色にライトアップ

2020/09/21 22:11

世界アルツハイマーデーに合わせ、オレンジ色に照らされた姫路城=21日夜、姫路市内

 認知症の人や家族を支える地域の輪を広げようと、「世界アルツハイマーデー」の21日夜、兵庫県姫路市の世界文化遺産・国宝姫路城が、活動のシンボルカラーとなっているオレンジ色にライトアップされた。 関連ニュース 神戸ポートタワーのカラーライトアップ復活 2年前の豪雨で故障、照射試験を実施 「鉄塔の美女」くびれに止まり木? 神戸ポートタワー棒の謎 夜空に浮かぶ巨大タコ、明石海峡大橋と共演

 厚生労働省の推計では、認知症の人は2025年、65歳以上の5人に1人に当たる700万人に達する。
 公益社団法人「認知症の人と家族の会」(京都市)によると、ライトアップは21日を中心に過去最多の全国100カ所で実施される。コロナ禍のため、街頭の啓発活動や講演は見送った。
 兵庫では明石海峡大橋や龍野城などもオレンジ色に染まった。姫路城での取り組みを企画したひめじ認知症啓発協議会の田中洋三さん(67)は「患者や家族を孤立させないことが大切。見守っていますよ、という思いが伝われば」と話した。姫路城は26日まで実施する。(小林良多)

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