“一石三鳥”バス停に駐輪場提供したら「命名権」 高砂、沿線店舗が対象
2020/09/24 17:40
高砂市内を走るコミュニティーバス「じょうとんバス」=同市高砂町朝日町2、山陽電鉄高砂駅北側
バス停の命名権、駐輪場の提供で獲得できます-。兵庫県高砂市は、市域全体を走らせているコミュニティーバス「じょうとんバス」について、沿線店舗を対象に停留所のネーミングライツ(命名権)のスポンサーを募り、命名権料の代わりに乗客用の駐輪場を提供してもらうことを検討している。2021年10月予定の路線再編に合わせ、停留所から離れた住民のバス利用促進を狙う。
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バス停留所のネーミングライツや、停留所に駐輪場を設けて自転車からの乗り換えを促す「サイクル&バスライド」は全国各地で個別に導入されている。しかし、同市によると、両方を組み合わせた試みは全国的にも珍しいという。
同市にとっては、駐輪場の確保の手間や整備費などが抑えられるのが利点。店側は宣伝効果だけでなく、利用客の増加にもつながると期待される。市の担当者は「みんなが満足できるようにして、身近なコミュニティーバスを目指す」とする。
じょうとんバスは2001年、神姫バス(姫路市)を事業者として運行を開始。市内5ルートを5台のバスが走るが、利用が低迷している路線もあり、高砂市の運行負担金は年間5千万円を超えている。(若林幹夫)