藤井二冠の偉業、書籍で紹介 関連本売れ行き好調

2020/09/25 15:00

続々と刊行されている藤井聡太二冠の関連本

 将棋の藤井聡太王位・棋聖(18)が最年少タイトル、最年少二冠、最年少八段の記録を立て続けに更新したことを記念し、藤井本人や関係者のインタビュー、対局の解説、写真などを通じて偉業を紹介する書籍が相次いで発売された。いずれも売れ行きは好調で、発売直後に重版が決まった。 関連ニュース 藤井二冠封じ手、最高1500万円 王位戦3局分オークション入札終了 藤井聡太新王位 更新可能な最年少記録ってどれだけあるの? ひふみん「私は天才、藤井は秀才」

 日本将棋連盟は「高校生二冠 藤井聡太」と「写真で追う 藤井聡太 最年少二冠までの軌跡」の2冊を同時発売した。
 このうち「高校生二冠-」は、月刊誌「将棋世界」の別冊版。藤井が頂点に立った棋聖戦、王位戦について、予選を含む全対局の棋譜と解説を掲載した。過去の自戦記や藤井本人へのインタビュー記事、プロ、アマが参加する「詰将棋解答選手権」に小学生時代から5連覇している藤井の詰め将棋作品もあり、充実した内容となっている。
 「写真で追う-」は、史上最年少の14歳2カ月でプロ入りを決めた2016年から今年8月の二冠獲得まで、節目の対局や会見で撮影された写真を収録。あどけない笑顔から最善の一手を探る真剣なまなざしまで、表情豊かな藤井の姿を紹介している。棋聖戦5番勝負と王位戦7番勝負で注文した昼食もカラー写真で載せている。
 2冊は9月2日に発売され、同7日には重版が決まった。2冊を発行した「将棋世界」編集部の国沢健一副編集長は「藤井二冠の人気を見越して出版したが、想定以上の売れ行きで驚いた。今後も活躍に注目していきたい」と話している。いずれも1320円。
(井原尚基)

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