明石市の不払い養育費立て替え事業 21年3月末まで継続 

2020/09/26 06:30

明石市役所=明石市中崎1

 兵庫県明石市は25日、不払いになっている養育費1カ月分に限り、子ども1人につき上限5万円まで立て替える事業を来年3月末まで継続すると明らかにした。新型コロナウイルスの緊急支援策で8月末に申請を締め切っていたが、市は「今後も養育費を巡る状況の悪化が見込まれるため」としている。 関連ニュース 加西病院「建設地を変更」 高橋市長、方針転換表明 「用地、25年初頭までに選定」 まるで「ツバメ団地」、軒下に50個近い巣 ふんよけの傘カラフルに 丹波篠山のゴルフ場 雇用促進、地域活性へ協定 丹波市とリクルート 28日にはセミナー

 同事業は、コロナ禍で深刻な困窮が予想されるひとり親世帯を対象に、申請期間を7~8月に限定して実施。期間中に17件の申し込みがあり、うち8件(子ども11人分)を立て替えた。市が介入することで、立て替える前に養育費が支払われたケースや、今後の支払いについて当事者間で改めて約束できたケースもあったという。
 市は、ひとり親世帯の困窮が今後も続くと見込み、事業の継続を決めた。これまでに立て替えを受けた人は新たに申請できない。
 市は併せて、離婚相手との養育費の取り決めに必要な法的手続きを市職員の弁護士らが支援し、かかった費用を市が負担する「養育費取り決めサポート事業」もPRし、活用してもらう。
 申請期間は10月1日~来年3月31日。子どもが市内在住で、公正証書などによる養育費の取り決めがあり、申請する月の前月分の養育費が受け取れていない人が対象となる。10月中は、8月分が受け取れていないケースも受け付ける。(小西隆久)

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