基準地価発表 兵庫は商業地が5年ぶり下落

2020/09/29 16:50

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 国土交通省は29日、7月1日時点の基準地価を発表した。兵庫県は商業地が5年ぶりに下落に転じ、前年からマイナス0・1%となった。今年は新型コロナウイルスの影響で、都心部の上昇幅が縮小。地方部も、人口減少や少子高齢化による下落傾向に歯止めがかからなかった。一方、県内住宅地の変動率も前年比マイナス1・1%で、12年連続の下落。全国平均のマイナス0・7%を下回った。 関連ニュース 豪邸が建ち並ぶ、神戸の「ビバリーヒルズ」に潜入してみた ベンツ通り、御用聞き、高額寄進…「日本一の高級住宅地」芦屋・六麓荘町 神戸のにぎわい、源流は「日本一」の闇市だった 終戦からの変遷描いた本

 県内の調査地点は810地点。上昇したのは、住宅地が前年より33地点少ない127地点、商業地は前年比16減の66地点だった。
 商業地を自治体別(神戸市の行政区を含む)にみると、姫路市と川西市が下落に転じたため、プラスとなったのは前年から2減の16市区。マイナスは25から28市町に増えた。
 商業地の上昇率では、神戸市中央区が2012年以来、8年ぶりに県内トップ5に一つも入らなかった。コロナ禍で取引が低調だったこともあり、2%の上昇にとどまった。代わって宝塚市や伊丹市など、阪神間がトップ5を独占した。
 一方、住宅地では、堅調だった西宮市と尼崎市がそれぞれ9年ぶりと8年ぶりに下落。この2市に芦屋市を含めた阪神南地域も9年ぶりに下落した。県不動産鑑定士協会は「高騰が進んだ結果、頭打ち感がみられる」と分析する。
 下落率が最も大きかったのは、商業地は香美町香住区香住でマイナス7・1%。全国でもワースト12番目の下げ幅だった。住宅地は朝来市生野町新町のマイナス7・1%。
 また工業地は平均マイナス0・8%で、下落幅が前年から0・1ポイント拡大した。ただ、コロナによる自粛生活で宅配などの物流需要が高まったことから、高速道路や主要幹線沿いの工業地域は価格上昇がみられた。
 最高地価は、商業地が神戸市中央区三宮町1(三宮センター街)で、1平方メートル当たり670万円。住宅地は、19年連続で同市東灘区岡本2の同58万5千円だった。(前川茂之)

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