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吉田博「播磨造船所 松の浦工場東船台」(1944年ごろ)
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吉田博「播磨造船所 松の浦工場東船台」(1944年ごろ)

 明治から昭和に、欧米で高く評価され、作品が英国の故ダイアナ元皇太子妃にも愛された洋画家・版画家、吉田博(1876~1950年)。近代風景画の巨匠が太平洋戦争中、相生市の「播磨造船所」で描いた油絵や素描を集めた企画展が10日、兵庫県立美術館(神戸市中央区)で始まる。建造作業の情景や学徒動員された生徒らの姿をリアルに再現し、歴史的資料としての価値も備える。(堀井正純)

 吉田は福岡県出身。洋画を学び、20代のころ長く欧米に滞在。優れた風景表現は国内外で評価を得た。49歳のとき、木版画にも挑戦。西洋美術の写実性と、浮世絵に連なる伝統的な版画技法を融合させた彼の版画作品は、オーストリアの精神科医フロイトらも魅了した。

 今回は油絵約20点や素描約80点を出展。油絵の多くは播磨造船所を前身とするIHI相生事業所とJMUアムテックに保管されていたもの。15点が同館に寄託され、お披露目のため本展が企画された。

 戦時中のいわゆる「銃後の守り」をモチーフにした作品群で、油彩画では炎天下、勤勉に働く男らの姿などを丹念に描写。迫力ある構図で、巨大な船体やクレーンが並ぶ工場風景の中、巧みに人物を捉えている。

 やすりがけ作業に励む女生徒らの群像図などもあり、「生徒や学生をたたえる気持ちもあったのだろう」と出原均学芸員。「下絵が残る油絵もあり、見比べれば創作過程が分かる」と話している。

 12月27日まで。11月23日を除く月曜、11月24日休館。一般500円。同館TEL078・262・0901

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