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映画の奥深さを伝えてきた「神戸映画サークル協議会」のスタッフ=神戸アートビレッジセンター
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映画の奥深さを伝えてきた「神戸映画サークル協議会」のスタッフ=神戸アートビレッジセンター
「0.5ミリ」の一場面((C)2013 ZERO PICTURES / REALPRODUCTS)
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「0.5ミリ」の一場面((C)2013 ZERO PICTURES / REALPRODUCTS)
「かぞくのくに」の一場面((C)2011「かぞくのくに」製作委員会)
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「かぞくのくに」の一場面((C)2011「かぞくのくに」製作委員会)

 市民向けに国内外の名作の上映会を開く「神戸映画サークル協議会」(神戸市中央区)が、創設70周年を迎えた。月1回の例会では、神戸での鑑賞機会が少ない傑作を紹介。機関誌でその背景や映画文化の奥深さを伝えてきた。桑田葉子委員長(54)は「阪神・淡路大震災をはじめ苦難もあったが、会員に支えられてきた。今後も多くの映画や見方を提案したい」と話す。(津谷治英)

 1950年、戦後復興の途上で十分に物資がない中、映画人を支援しようと発足。59年には、共産主義的内容から国内で上映されなかった「戦艦ポチョムキン」(ソビエト連邦)を初めて取り上げ、当時の神戸新聞会館大劇場を満席にした。

 72年からは、大型映画館で公開されない秀作や短期で上映を終えた作品の紹介を目指し、市民上映会へ方針を変えて自主上映を開始。運営は会費でまかない、会員数は一時、千人を超えた。70年間で約65カ国の570本以上を紹介した。

 スタッフの映画愛も活動を支えた。交代で編集する機関誌は、海外作品についてはその政治、経済状況、街の特徴などを解説。専門家の作品評、鑑賞者の感想を織り交ぜて多彩な視点を提案してきた。「画面だけでは伝わらない驚き、知識を盛り込んできた」と桑田委員長。

 だが95年の阪神・淡路大震災のときは4カ月間休会。今年の新型コロナウイルスでは4月から再び休止に追い込まれた。

 それでも会員、市民から約150万円の寄付が集まり、6月から活動を再開。桑田委員長は「温かい支援。期待を裏切らないよう、これからも頑張りたい」と感謝する。

 10月30、31日は神戸アートビレッジセンター(神戸市兵庫区)で70周年記念上映会を開く。カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた「万引き家族」に主演し、演技派で注目される安藤サクラを特集する。作品は、北朝鮮に住む兄が帰国し日本の家族とつかの間の再会を描く「かぞくのくに」(30日午前11時、31日午後6時)▽ヘルパーと老人のふれあいが軸の「0.5ミリ」(両日とも午後2時)▽ひきこもり気味の女性がボクシングに挑む「百円の恋」(30日午後6時、31日午前11時)。

 1作品鑑賞料は事前予約1200円(一般当日1500円)。シニア・障害者・大学生以下1300円。同協議会TEL078・371・8550。

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