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感染者に対する調査記録の一部。風評被害を恐れ、保健所への協力を拒むケースが出ている=神戸市提供(個人情報の箇所は黒塗り)
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感染者に対する調査記録の一部。風評被害を恐れ、保健所への協力を拒むケースが出ている=神戸市提供(個人情報の箇所は黒塗り)

 新型コロナウイルスの感染者への心ない言動や風評被害が収まらない。感染者数が累計1100人を超え、兵庫県内の市町で最多の神戸市では、感染を機に仕事を失ったり、学校へ行けなくなったりしたケースが相次いで報告されている。保健所の聞き取り調査に対し濃厚接触者などの情報提供を拒む人も出ており、保健師らは「感染状況の把握に支障が出かねない」と懸念している。(石沢菜々子)

 40代の保健師が対応したケースでは、感染者が自宅マンションの管理組合に家から出ないように求める張り紙をされたり、退院の証明書を提出させられたりした。「職場に迷惑をかけた」と退職を余儀なくされた人もおり、保健師は「感染者は病気になったこと以上に深刻な影響を受けている」と指摘する。

 8月後半の夏休み明けには学校が再開し、市内でも児童生徒の感染者が相次いだ。市健康局によると、近隣住民から感染者が出たことに対する苦情や、近くの公共交通機関を使わないよう求める声が殺到した学校もあった。校内でも感染者が特別視され、治癒した後も登校できていない児童生徒が複数いるという。

 家族に濃厚接触者がいるため、学校行事などへの参加を断られる事案もあった。濃厚接触者は14日間の健康観察が求められるが、感染症法上は行動に規制はなく、面会して調査する保健師もマスクのみで対応している。

 市は感染者ごとに性別、年代、症状、発症日、濃厚接触者の有無などを公表している。調査への協力を拒否するケースは「全体の1割にも満たない程度」(同局)だが、感染の広がりに伴い、発症日や濃厚接触者を正確に答えない感染者が出始めた。保健師らが家族や医師の説明などと照らし合わせたり、時間をかけて聞き出したりするなどして対応しているという。

 保健師らは「今は誰もがいつ患者になってもおかしくない状況にある。予防策はインフルエンザと同じ。患者を特別視しないでほしい」と理解を求めている。

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