ＧｏＴｏ東京解禁　神戸空港に乗客行列　待望の旅行、対策徹底

　政府の観光支援事業「Ｇｏ　Ｔｏ　トラベル」で東京発着旅行への割引適用が解禁されて初の週末となった３日、兵庫県の空の玄関口である神戸空港（神戸市中央区）も、東京との間を往来する人たちでにぎわった。待望の旅行に新型コロナウイルス対策を徹底して臨む観光客が目立った。 関連ニュース ＧｏＴｏトラベル、東京を追加　地域クーポン開始、補助５０％に 食事券、残る１４都道県が応募　ＧｏＴｏイート２次公募 ＧｏＴｏで観光「楽しみたい」

　家族旅行で東京に向かう神戸市灘区の男性会社員（３８）は、手荷物検査の行列に驚きの表情。予備のマスクや消毒液は用意したが「機内でも感染に気をつけないと」と気を引き締めた。対照的に、長女（５）は「夏休みはずっと家にいて全然面白くなかった」と、久しぶりの遠出にはしゃいでいた。
　夫婦で都内を観光するという明石市の男性会社員（５３）は「外食にも旅行にも行かず、お金を使う機会が減った。そろそろ人が移動しないと経済が持たない」と割引適用の拡大を歓迎した。
　羽田発の便も次々と到着した。大学時代に神戸で暮らしたというアルバイトの女性（２３）は「ようやく東京も対象になり、旅行を予約した。懐かしい神戸の街を楽しみたい」と声を弾ませ、迎えにきた友人との再会を喜んでいた。（森下陽介、那谷享平）