囲碁天元戦第1局始まる 立会人「早いペース」

2020/10/08 11:38

天元戦第1局で初手を打つ一力遼碁聖(左)と井山裕太天元=8日午前、名古屋市、賀城園

 囲碁の井山裕太天元(31)=棋聖、本因坊=に一力遼碁聖(23)が挑む第46期天元戦5番勝負(神戸新聞社主催)の第1局が8日、名古屋市の料亭「賀城園」で始まった。 関連ニュース 新春対談 囲碁の一力遼天元と将棋の藤井聡太王位 AIや対局の醍醐味、意外な共通点とは? <棋界この1年 囲碁>一力四冠の偉業、国際戦も制す 井山は最多タイトル 一力、芝野退け初防衛「一局一局に新たな発見」 囲碁・天元戦、ライバルとの熱戦振り返る

 井山天元は七冠独占を2度達成した第一人者。天元戦は5連覇中で、名誉天元の資格も得ている。対する一力碁聖は8月に初めてとなる七大タイトルの碁聖を獲得。国際棋戦でも活躍し、勢いに乗る。両者が天元位を懸けて戦うのは3度目になる。
 定刻の午前9時、立会人の羽根直樹九段(44)の合図で、握って黒番になった一力が右上隅星(16四)に第一着を打ち下ろした。井山は白22(3十五)、24(2十四)で左下隅の実利を確保。落ち着いた打ち回しを見せている。
 羽根九段は「現時点では激しい戦いが起きておらず、素直な発想の展開となった。早いペースで進行している」と話した。
 持ち時間は各3時間で、同日夕方には決着する見通し。神戸新聞NEXTで対局を中継している。
【中継サイト】囲碁・天元戦

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