国内最古、樹齢150年オリーブの大樹から初めて実収穫 神戸

2020/10/09 18:30

樹齢150年のオリーブから初めて収穫された実=神戸市中央区多聞通3

 神戸市中央区の湊川神社でこのほど、推定樹齢150年で国内最古と伝わるオリーブの大樹から初めて実が収穫された。脚立に上った職員らが、高さ14メートルの古木から計2・1キロの実を手摘み。後日、試験的にオリーブオイルを精製するという。 関連ニュース 製造から100年超、世界最古級のメリーゴーランド としまえん閉園でどこへ ふわふわ丸顔「世界最古のネコ」 神戸でお目見え、早速人気に 世界最古、骨製「手おの」発見 140万年前カバの大腿骨を加工

 同神社によると、この古木は明治時代初期にフランスから輸入された際の1本といい、正門脇に立つ。ただ、食用の発想がなかった時代が長く、収穫を試みた近年も害虫よけの薬剤散布や台風による落果などで、機会を逸してきたという。
 今回の収穫量は、オイルにするとわずかさじ数杯分だが、同神社の広報担当者は「台風で幹が折れたこともあり、大勢の人の支援で育ってきた木。少しでも多くの人に明治の味を試してもらえるよう、収穫量を増やしていきたい」と話していた。(中西幸大)

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