兵庫県知事「なぜ見直さないといけないのか」 公用車のトヨタ最高級車「センチュリー」

2020/10/12 20:43

定例会見で説明する井戸敏三知事=兵庫県庁

 兵庫県の井戸敏三知事は12日の定例会見で、知事と同県議会議長の公用車を、リース料が従来の2倍以上(直近1年間)のトヨタの最高級車「センチュリー」に変更していたことについて、車種は妥当とする姿勢を示した。井戸知事は、走行性能や安全性、環境性能、快適性を挙げ、「基準に沿う車種を選択した。なぜ見直さないといけないのか分からない」などと述べた。 関連ニュース 知事らの車、高級車センチュリーに“格上げ”リース料2倍超に ポルシェで追突の医師、無免許だった トラック運転手死亡事故 知事選はなぜ無所属候補者が多いの?

 県は昨年8月、同社の高級車ブランド「レクサス」からセンチュリーに車種を変更。知事、議長用計2台の7年間のリース契約が総額約4200万円、月額約50万円になった。更新前のレクサスは当初5年間が2台で月額約38万円、残りの2年間が約22万円だった。
 7年間の比較では消費税増税分を含め、センチュリーへの変更で総額約1400万円増えることが明らかになっている。
 井戸知事は車種の変更を、「前回更新時はセンチュリーにハイブリッド車がなく、レクサスにした。元々(慣例で)知事の公用車はセンチュリー。(今回の更新では)レクサスに適切な車種がなかった。再検討する予定はない」などと説明。高額を指摘する報道陣の質問には、「センチュリーにふさわしい価格」と答えた。(藤井伸哉)

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