兵庫県知事、公用車変更で「車種や価格ばかり強調」
2020/10/19 21:54
井戸敏三知事
兵庫県の井戸敏三知事は19日、知事と県議会議長の公用車をトヨタの最高級車「センチュリー」に変更したことについて、県議会決算特別委員会で、車種選定の妥当性を改めて訴えた。「車種や価格の比較ばかりが強調され、県の実情に応じた選定の考え方などが正確に報道されていない」などと述べた。
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県は昨年8月、同社の高級車ブランド「レクサス」からセンチュリーに車種を変更。知事、議長用計2台で7年間のリース契約の総額が約4200万円になり、従前7年間との比較で消費増税分を含め約1400万円負担が増えた。
井戸知事は、「県土が広く高低差がある山道を走行する機会が多く、馬力があって故障しない、信頼性の高い走行性」を第1条件とし、安全性、長距離移動での居住性、環境性能の4点を選定理由に挙げた。
また、更新前のレクサスは排気量が5千ccだったが更新時に3500ccの車種しか選べなかったことや、センチュリーにハイブリッドの車種が追加されたことも理由の一つとした。
維新の会の門隆志議員(宝塚市選出)への答弁。同日の決算特別委では決算関連議案を採決し、23件を認定した。(藤井伸哉)