武庫川女子大にPCR検査センター設置へ 希望学生、初回は無料
2020/10/29 15:44
PCR検査の唾液採取キットを試用する助手ら=西宮市甲子園九番町、武庫川女子大
武庫川女子大学(兵庫県西宮市)は29日、新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査センターを、11月2日に設置すると発表した。12月から運用し、希望する無症状の学生を対象に当面、1日数百件を調べる。初回は無料で、2回目以降は有料。大学内の検査センターは、関西ではクラスター(感染者集団)が発生した京都産業大(京都市)の設置例がある。武庫川女子大によると、兵庫県内では初とみられる。
関連ニュース
三菱電機、兵庫・尼崎地区の事業所で12人が新型コロナ感染 感染経路不明
新型コロナ、県内で29人感染 警戒レベル引き上げ
「リゾ鳴尾浜」営業終了へ 新型コロナが追い打ち
同大には学生約1万人が在籍。9月から対面授業を再開した一方、薬学部や看護学部などは学外の実習が多く、受け入れ先で「陰性証明書」の提出を求められるケースがあるという。このため、薬学部にある検査機器を活用したセンターの設置を決めた。
検査は医師の立ち会いの下、学生が専用キットを使って自分で唾液を採取し提出。検査結果の意味を正しく理解するための動画も視聴する。結果は2日程度で通知される。回数制限はなく、2回目以降は、実習などのため頻繁に検査の必要がある学生は2千円、それ以外は4千円程度を予定する。
将来的には1日千件程度の検査を目指し、検査対象も広げていく方針。同大付属の中高や幼保のほか、地域の団体や学校などの要望にも応じたいとしている。(井川朋宏)
【特集】目で見る兵庫県内の感染状況