逃げた警察犬クレバ号 全国から激励70件 「優しく接してあげて」
2020/10/30 17:41
見つかった警察犬「クレバ号」(兵庫県警提供)
行方不明者の捜索中に失踪し、2日後に発見された兵庫県警の警察犬「クレバ号」(2歳、オス)について、激励や応援の声が全国から約70件届いていることが30日、県警への取材で分かった。「どうか叱らず優しく接してあげて」といった温かい声がほとんどで、担当者も反響の大きさに驚いている。
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クレバ号は25日、兵庫県福崎町の山中で行方不明者を捜索中、鑑識課員が持っていた約5メートルのリード(引き綱)を振り切って失踪。2日後の27日午前9時40分ごろ、失踪地点近くで発見され、無事保護された。
県警県民広報課によると、発見後、県内をはじめ、関東や九州などの人から、メールや電話で激励の声が相次ぎ、3日間で約70件に上った。「無事に見つかって本当に良かったです」「どうか叱らず優しく温かく接してあげてください」「これからも警察犬として活躍することを応援しています」といった声のほか、中には「(引退することになれば)ぜひともクレバ君を引き取りたい」と提案する声もあった。
担当者は「不祥事に対するお叱りをいただくことは少なくないが、一つの事案でこれほどたくさんの激励が来ることは珍しい。ありがたい」と話している。
県警鑑識課によると、クレバ号はけがもなく、元気に過ごしているといい、現場復帰は今後検討するとしている。(岡西篤志)