MBSは報道ドキュメンタリー番組「映像シリーズ」が40周年を迎えたのを機に、30日午前0時50分から、過去の放送内容をまとめた記念番組を放送する。
キー局のTBSで報道ドキュメンタリーがなくなったことを受け、MBSは「関西だけでも続けたい」と1980年4月に映像シリーズを開始。毎月最終の日曜深夜に「映像20」を放送している。
戦争や障害者、労働、えん罪問題のほか、阪神・淡路大震災では被災地の状況を発生直後に放送し、東日本大震災でも宮城県南三陸町で取材を実施。これらを含め計488本で社会のあり方を問い続けてきた。
番組では商業主義の影響もあり、深夜や早朝に追いやられている民放の報道ドキュメンタリーの現状を関係者の声を交えて指摘。東京に集中しがちなテレビ産業の中で、地域からドキュメンタリーのあるべき姿を探る番組として、今後も続けていく。(金井恒幸)
