兵庫県加西市が、市内の男性が提出した母親の死亡届の処理を誤り、男性を4日間、死亡扱いにしていたことが30日までに分かった。同市は、神戸地方法務局に手続きを取って訂正。西村和平市長が男性に謝罪した。
同市によると、死亡届は5日、市民課窓口に提出され、受け取った職員とは別の職員が6日、システムに入力した。ところが、届け出書類の死亡者と届出人を見誤って打ち込み、作業の途中で気付いて取り消そうとしたが、操作を誤って確定させてしまったという。
ミスを防止するため、戸籍の処理は本来、入力者とは別の職員が印刷した紙で確認し、さらに管理職が確認した上で確定する手順となっていた。同市は9日、男性にミスを報告し、謝罪。11日に訂正された際には西村市長も同行し、男性に謝罪したという。
ミスを受け、同市は管理職のみが確定できるようシステムの設定を修正した。別府克紀市民課長は「二度とこのようなミスが起こらないようしっかり対応したい」と話している。(小日向務)
