兵庫県内感染108人、初の3桁 「イート」4人以下に制限へ 新型コロナ
2020/11/18 06:00
神戸新聞NEXT
兵庫県内では17日、新たに108人の新型コロナウイルス感染が確認された。県内で1日当たりの新規感染者が100人を超えるのは初めて。井戸敏三知事は感染拡大防止に向け、国の飲食業界支援策「Go To イート」について政府の要請通り、対象を4人以下の飲食に制限する方針を明らかにした。
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県内でこれまで1日当たり最多の感染者は、11月12日の81人だった。17日の発表分は自治体別で、神戸市=43人▽姫路市=12人▽尼崎市=14人▽西宮市=6人▽明石市=2人▽県所管分=31人。
過去1週間の新規感染者は、1日平均で75・0人になり、初めて70人台に入った。兵庫県独自の警戒レベル(5段階)は11日から、最も深刻な「拡大期2」(1日平均40人以上)に引き上げられている。
井戸知事は「こんなに一挙に増え、びっくりしている」と驚きを隠さなかったが、「家族やクラスター(感染者集団)関連が多いといった傾向は変わらず、市中感染ではない」と分析。医療機関や福祉施設、若年層に対する感染防止策の徹底など現状の対策をさらに強化する考えを示した。
「Go To イート」事業は、「(108人の)発症状況を踏まえ対策強化が必要」として、18日に開く対策本部会議で制限を決める見込み。事業者には「Go To イートに限らず、仕切りを4人単位でつくるような協力を求めたい」と述べた。
一方で、飲食店への休業要請や営業時間短縮を求めることに、改めて慎重な姿勢を示した。経済的な影響の大きさに加え、札幌・ススキノを例示し、県内の特定地域でクラスターの発生がないことを理由とした。
病床数は「医療崩壊の心配はない」(井戸知事)とし、大規模イベントは政府方針と同様、人数制限を来年2月末まで維持する方向で調整する。(藤井伸哉)
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