絵本「にじいろのさかな」原画展 21日から神戸ファッション美術館

2020/11/20 19:50

人気絵本シリーズの魅力が味わえる「にじいろのさかな原画展」会場=神戸市東灘区向洋町中2(撮影・吉田敦史)

 スイス出身の世界的な絵本作家マーカス・フィスターさん(60)による人気絵本シリーズの原画を集めた「にじいろのさかな原画展」(神戸新聞社など主催)が21日、兵庫県神戸市東灘区の神戸ファッション美術館で開幕する。20日には関係者向け内覧会があった。 関連ニュース “オシャレすぎる”薬局 世界的デザイン賞受賞 海上に“空飛ぶ船”出現 神戸 ここはベトナム? 神戸の田園に異国情緒漂う風景

 1992年に第1作が発表された「にじいろのさかな」シリーズは、世界各国で翻訳・刊行され、3千万部以上を売り上げた。虹色のうろこを持つ世界一美しい魚が、海で仲間と交流し、本当に大切なものを探し、成長する。絵本には、光るうろこを表現した特殊加工のフィルムが貼られ、幼児らの人気を集めた。
 会場には原画やスケッチなど約180点を出展。色のにじみなどを間近で確かめることができる。本来、原画に光るフィルムは用いていないが、絵本と同じ感覚を味わってもらおうと、貼り付け展示した。壁面や床にコンピューターグラフィックス(CG)映像を投影し、海中の世界を体感できるコーナーもある。
 同館の仲井雅史学芸部長は、「独り占めや仲間外れなど、幼い子らが体験するさまざまな問題や人間関係を、魚の世界を通して優しく、分かりやすく教えてくれる」と魅力をアピールしている。
 来年1月17日まで。原則月曜休館。千円ほか。同館TEL078・858・0050
(堀井正純)

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