立民・枝野代表 政府のGoTo見直しに「経済対策だけ進めた結果」

2020/11/22 21:25

インタビューに応じる立憲民主党の枝野幸男代表=22日午後、神戸市内(撮影・中西幸大)

 立憲民主党の枝野幸男代表が22日、神戸市内で開かれた同党兵庫県連の集会に出席した。終了後、神戸新聞社のインタビューに応じ、政府が「Go To キャンペーン」の見直しを表明したことに「移動を推奨すれば感染が広がるのは素人でも分かる。感染拡大対策を全く取らず、経済対策だけを進めた結果だ」と批判した。 関連ニュース 【立憲民主党】枝野氏挑発、広がる波紋 鬼門の消費税、野田氏苦慮 「枝野会長だと、憲法論議は進まない?」 野党初の衆院憲法審査会長になったので、じっくり聞いてみた 立民・枝野前代表 野党共闘「誤解で世の中を染められた」

 枝野代表は「費用を安くするなどして検査件数を拡充し、感染を抑えるべきと訴えてきたが、一貫して政府は消極的だ」と指摘。同キャンペーンについて「感染が拡大した場合の『プランB』(代替策)を予定しておらず、政府の無責任さが露呈した」とした。
 次期衆院選で、同党は県内12選挙区のうち7選挙区で立候補予定者を決定済み。共産党と競合する兵庫2区の候補者調整は「全国で、激戦区を中心に50~100選挙区で一本化できればと考えている。当然一本化できない選挙区も出てくる」と述べた。
 県内の衆院選挙区で候補者を積極的に擁立している日本維新の会を「国会での振る舞いを見れば、与党の補完勢力であることは明々白々」と指摘。「維新が(候補を)立てても、野党支持層より自民党支持層(の票)を食うと認識しており、歓迎すべき」と強調した。一方、衆院の解散時期は「後にしたい菅さん(首相)と早くしたい自民党との力関係で決まる。予測のしようがない」とした。
 集会は、新しい党県連の結成を記念して開かれ、支援者ら約100人が集まった。神戸・元町で街頭演説も予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止した。(長谷部崇、紺野大樹)

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