須磨の都市計画道路 2月以降に車道工事着手へ
2020/11/24 23:06
神戸市役所=神戸市中央区
神戸市は24日、同市須磨区の西須磨地区で整備を進める都市計画道路「須磨多聞線」について、来年2月以降に山陽電鉄の線路をまたぐ高架橋の基礎工事に着手すると発表した。今年3月から先行して歩道を整備していたが、車道本体の工事に取りかかる。
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須磨多聞線は須磨区と垂水区を結ぶ全長約7キロで、同地区では山陽電鉄線路を高架橋でまたぐ約520メートルを計画する。環境の悪化や地域の分断を懸念する住民が申し立てた第1次調停は15年間に及んだ末、市が打ち切った。また2018年に住民側が申し立てた第2次調停も市が応じず、今月5日に再び打ち切られた。
歩道整備は今年10月下旬、須磨区桜木町2で道路の西側部分約150メートルが完了。市は来年2月以降、山陽電鉄線路北側に位置する高架橋の整備予定区間(同区桜木町1、2)で橋台1基と橋脚2基の工事を始める。市は20年度予算で工事費として約9500万円を計上している。
計画に反対する住民らは10月、整備事業への公金支出は違法などとして住民監査請求を行ったが、同市監査委員は今月18日付で棄却した。住民らは不服として、12月中にも住民訴訟を提起する意向を固めている。(金 旻革)