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「子育て中の女性も気兼ねなく仕事に打ち込める。そんな環境を作っていかなくては」と話す天野千尋監督(上)と篠原ゆき子=大阪市内
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「子育て中の女性も気兼ねなく仕事に打ち込める。そんな環境を作っていかなくては」と話す天野千尋監督(上)と篠原ゆき子=大阪市内
映画の一場面((C)「ミセス・ノイズィ」製作委員会)
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映画の一場面((C)「ミセス・ノイズィ」製作委員会)

 どこにでもある隣同士の騒音トラブルがネットで大炎上、2つの家族の運命を狂わせる。映画「ミセス・ノイズィ」は争いのてんまつを、サスペンスの要素も盛り込みつつ描くコメディーだ。脚本も手がけた天野千尋監督と主演の篠原ゆき子は「自分たちの心情も反映させた」と振り返る。

 引っ越してきたばかりの作家、真紀(篠原)は新作の締め切りが迫るのにスランプの中。幼い娘の面倒も見なくてはならないが、夫はどこか他人事だ。そこに隣人の美和子が早朝から布団をたたく音。おまけに何かを叫んでいる。そこで真紀は美和子をネタに小説を書く。2人のバトルを撮影した映像がネットで出回り、相乗効果で小説は大人気に。だが事態は思わぬ方向に進む。

 コミュニケーション不足から生じるトラブルを題材にしようと考えたとき、「有名な奈良の布団おばさんのことが思い浮かんだ。調べていくうち、彼女なりの複雑な事情があったことがわかった」と天野監督。世間から一方的に悪者にされた騒音発生側の「裏の顔」を描いて物語を膨らませた。篠原は「調子がいいと悪乗りする真紀という役を、感情の振り幅を思い切り大きく演じた」という。

 二人とも実生活で子育て中。天野は「家事・育児をしながら撮影する自分の窮状を、切羽詰まった真紀の姿に投影した」と明かす。篠原も「出産で一時、仕事を中断した時は、先のことが本当に心配だった」が、現在は人気ドラマ「相棒」(ABC系列)にレギュラー出演するなど、多忙を極める。「子育て優先を美徳とする風潮には違和感を覚える」といい、仕事と家庭の板挟みでイライラする真紀に親近感を持ちながら臨んだと話した。

 一つの事象も見る立場を変えれば違った景色になる。そんな当たり前のことをこの映画は教えてくれる。(片岡達美)

 ◇1時間46分、TOHOシネマズ西宮OSなどで4日から公開。

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