兵庫県・淡路島の洲本、南あわじ、淡路3市は21日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来年1月10日に予定していた成人式を延期すると発表した。開催日は未定。3市は「感染拡大が深刻化する中で市民の安全を最優先に考えた」とする。
3市の新成人は計約1350人。各市とも式典はマスク着用を呼び掛け、内容を一部簡素化して行う予定だった。しかし、全国的に感染が急速に拡大し、関西広域連合が帰省や外出の自粛などを呼び掛ける「関西・年末年始緊急宣言」を出したことを考慮した。新成人の多くが、島外で大学や会社などに通っていることも踏まえたとみられる。
延期後の開催日について、3市は「今後の感染状況を見ながら検討していく」としている。
兵庫県内では、神戸市が、会場で前後左右の席を空けて着席してもらい、プログラムを15分短縮、歌などの催しを自粛するなどの感染対策を取って実施。姫路市も中学校区ごとに午前と午後に分け、会場も分散させるなどして開く予定という。(赤松沙和、西竹唯太朗、長谷部崇、田中陽一)
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