橋本五輪相、神戸で講演 「聖子」の由来明かす

2020/12/05 20:30

来夏の東京五輪・パラリンピックなどについて記念講演した橋本聖子五輪相=神戸市中央港島中町6、神戸国際会議場

 橋本聖子五輪相が5日、神戸市内で講演し、「聖子」の名前の由来を明かした。橋本氏は、1964年の東京五輪開会式の5日前、10月5日に生まれた。開会式の観客席にいた父が、聖火に感動して名付けたというのが公式見解だが、そのエピソードには若干の疑義もあるそうで…。 関連ニュース 「和坂」なんて読む? 難読すぎる地名由来は平安時代の伝説 神戸「ハンター坂」の由来 希少なハンター氏の写真発見か 元メジャーリーガーの父、小さな神社を毎日掃除する理由

 講演で語った内容によると、父は橋本氏の誕生が迫っていると知りながら、直前に北海道を離れ、祖母とともに上京した。会場だった東京・国立競技場の座席は、聖火台へ続く階段のすぐそばという絶好の位置。最終走者の坂井義則さんが走り抜けていく姿が間近で見えたそうで、明々とともる聖火をわが子の名前に採用したという。
 橋本氏は「父は『聖火越しに、(聖子の)顔が見えたんだ』と言っていたのですが、私が生まれる前に東京に行ってましたからね」と話し、会場の笑いを誘っていた。
 歌手の松田聖子さんなど、他の著名人の名前にもある「聖子」だが、明治安田生命が毎年発表している赤ちゃんの名前ランキングでは、トップ10に入ったことはない。
 講演は、兵庫県体育協会創立90周年記念式典の一環で開かれた。(小川 晶)

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