中川智子・宝塚市長 任期満了での政界引退を表明

2020/12/08 18:39

議場で任期満了での退任を表明した宝塚市の中川智子市長=8日午前、宝塚市東洋町

 兵庫県宝塚市の中川智子市長(73)は8日、任期満了に伴う来年4月11日投開票の同市長選に立候補せず、政界を引退すると表明した。後継指名はしないものの、後援会などが推す候補者を支援する方針。 関連ニュース 「働け!公務員」市長の口癖影響? 挑戦的なポスターで市職員募集 明石 市長専用車に“一番人気”の「クラウン」を選ばず「カムリ」を選んだ訳 土俵「女人禁制」で宝塚市長 芝田山親方と面会

 中川市長は和歌山県生まれ。元社民党党首の故土井たか子氏の影響で政界に入った「土井チルドレン」の一人。1996年から衆院議員を2期務め、阪神・淡路大震災後には被災者生活再建支援法の成立に尽力した。2009年の市長選に無所属で立候補して初当選し、現在3期目。
 8日の市議会本会議で、社民党の梶川美佐男市議の質問に答えた。中川市長は性的少数者(LGBT)や「就職氷河期世代」と呼ばれる人への支援施策に取り組んだことに触れ「至らぬ点はあったが、自分なりに精いっぱいやってきた思いもあるため、立候補しない決意をした」と述べた。その後の記者会見で「後継指名はしないが、この方ならという方との出会いがあり気が楽になった」と説明した。(中川 恵、久保田麻依子)

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