神戸で新たに3件のクラスター発生 新型コロナ、バーや障害者施設

2020/12/09 19:16

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は9日、市内にあるバーと認知症患者のグループホーム、障害者の入所施設の計3カ所で、新たに新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。市内のクラスター発生数は、計37件となった。 関連ニュース 「倒産します、すいません」ぼろ泣きでLINE送り続けたアパレル経営者 「こんなはずじゃなかったのに」コロナで風俗店勤務の女性は… 「マウスシールドはマスクの代わりにならない」新型コロナ感染予防で神戸市健康局

 今回の3件について市は「感染の恐れがある関係者の囲い込みができている」などとして、店名や施設名を公表しなかった。
 市によると、バーは繁華街で営業。11月28日に20代男性店員の感染が分かった。残りの全店員と利用客の計27人が検査を受け、店員2人、客8人の陽性が判明した。このバー関連の感染者は計11人。いずれも軽症か無症状という。
 市の調査では、店内で店員と客はマスク非着用の時間が長かった上に、カウンターに飛沫防止用のアクリル板などはなく、換気も不十分だったという。現在休業している。
 グループホームでは、3日に50代男性職員が検査で陽性に。残りの職員17人と入所者12人を調べたところ、職員4人と70~80代の入所者6人が感染していた。陽性者は計11人で、うち80代の男性入所者が重症、他は軽症という。
 障害者入所施設では、7日に発熱などの症状が出た高齢の入所者2人と職員1人が検査で陽性確定。その後計103人を調べ、入所者2人と職員9人の感染が明らかになった。同施設に関連した陽性患者は計14人で、全員軽症とみられる。(初鹿野俊)

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