女性患者の体内に袋残す医療ミス 兵庫県立西宮病院
2020/12/17 23:55
兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5
兵庫県は17日、県立西宮病院(西宮市)で、胆のうの全摘出手術を受けた40代女性の体内に、切除部位を入れるポリエチレン袋を残す医療ミスがあったと発表した。50代の男性執刀医が1時間後に気付き、再手術して取り除いた。女性の健康状態に問題はないという。
関連ニュース
長すぎるお昼休み 神戸市が職員7人を懲戒処分
がん見落としで「ステージ4」に 1500万円で和解 県立西宮病院と患者側
西宮市が新たに21人の感染発表 10~90代の男女
県病院局によると、女性は9月6日、急性胆のう炎で緊急入院し、同日に手術。準備した袋(縦12センチ、横8センチ)に胆のうが入りきらず別の袋に変更。元の袋を体内に残したという。後遺症はなく、賠償金の支払いや執刀医の処分はしない。
一方、県立丹波医療センター(丹波市)で昨年、80代の男性患者のがんを見落とし、患者が死亡した問題で、遺族と1125万円で和解が成立したことも明らかにした。(藤井伸哉)