川西に大型物流施設計画 1万人規模の元住宅開発用地に

2020/12/21 20:29

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 兵庫県川西市は21日、同市中東部の「舎羅林山」北側にある約92ヘクタールの元住宅開発用地に、大型物流施設などを整備する計画があることを、市議会議員協議会で明らかにした。土地を所有する近畿興産(大阪市)などの2社が市に計画を申し出た。開発が許可されれば、2022年1月に着工。24年10月に一部開業、27年6月の完成を目指すという。 関連ニュース 兵庫県各地でクラスター発生 新型コロナ 介護施設でクラスター 利用者、職員9人感染 西宮 西宮で新たに27人感染 10歳未満から90代の男女 新型コロナ

 市によると、同山の北側では1993年から民間事業者が、約1万人が住む大規模住宅地の開発を進めていたが、金融機関の破綻などの影響で計画は頓挫。残された土地の活用方法が長年の課題になっていた。
 新たな開発は、近畿興産と物流関連のESR(東京)が計画。ESRはアジア・太平洋地域で物流施設の企画や開発、運営などを手掛け、関西では尼崎市や大阪市沿岸部などで実績がある。新名神高速道路川西インターチェンジ開設によるアクセス向上などを踏まえて今月、市に計画の申出書を出した。
 申出書などによると、敷地の多くを物流ゾーンとし、4棟建設する。工場も4棟整備し、企業を誘致。一部には交流ゾーンも設けるという。来年1月から市と事前協議を始める予定で、12月には市が開発を許可するかどうかを判断するという。(伊丹昭史)

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