深刻な海洋ごみに関心を 集めたごみでウミガメ

2020/12/24 11:46

須磨海岸で拾い集めたプラスチックごみを材料に制作されたウミガメの作品=神戸市須磨区若宮町1、須磨海浜水族園

 深刻化する海洋ごみの問題に関心を持ってもらおうと、神戸の高校生や芸術家らが、須磨海岸(神戸市須磨区)で集めたプラスチックごみで、ウミガメをかたどったアート作品を作った。24日に須磨海浜水族園(同)で展示が始まった。 関連ニュース 全面建て替え“スマスイ”本館以外を営業休止へ 2021年3月から カワイイ「だまし絵」でレジ待ち楽しく 3密対策の一助に 消しゴムカス、粘土代わりに立体アート 悲恋伝説から着想し物語に

 同海岸ではこれまで、六甲アイランド高校(同市東灘区)と神戸商業高校(同市垂水区)の生徒が海洋ごみの調査を、高倉中学校と鷹取中学校(いずれも同市須磨区)の生徒がごみ拾いを実施。こうした取り組みを、市環境局がつないで作品制作を企画した。
 両中学の生徒が集めたプラスチックごみを使い、環境アーティストの山本雅也さん(31)=同市=と高田雄平さん(37)=兵庫県尼崎市=がデザイン。六甲アイランド高生や市民も制作に参加した。ペットボトルを青く塗って波に見立て、ふたでカメの甲羅などを表現した。
 海洋ごみについて学べるパネルも設置。来年1月5日まで同水族園で展示された後、市内の小学校などを巡る。(吉田敦史)

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