県議のカーリース、市民オンブズが監査請求
2020/12/24 20:15
兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5
兵庫県議会の6議員が政務活動費(政活費)から支払った車のリース料は「高額で違法、不当な支出」として、市民オンブズ尼崎の代表者ら3人が24日、リース料計約304万円の返還を求める住民監査請求を行った。
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同団体は、判例などを参考に「高額」のラインを月額3万6千円以上と設定。請求書などによると、2019年度の支出で該当する県議は6人おり、最多は同5万4540円だった。ドイツの高級車メーカー「アウディ」や、トヨタの高級ブランド「レクサス」などの車を借りているという。
一方、県議会の政活費の手引は、車のリース料について年間80万円を上限に「政務活動にふさわしく、誤解を受けることのないよう留意する」と規定する。
監査請求では、支出上限の半減も求めた。監査請求の結果は、来年2月22日までに示されるという。
同団体のメンバーは「コロナ禍で市民生活が大変な中、庶民感覚を持ってほしい」と話した。(藤井伸哉)