井戸知事が県民に要請「年末年始の宴会自粛を」

2020/12/24 21:45

新型コロナウイルス感染症対策本部会議の冒頭に発言する井戸敏三知事=24日夕、神戸市中央区、兵庫県災害対策センター

 兵庫県は24日、新型コロナウイルスの感染者が連日100人を超える状況が続いていることを受け、年末年始の忘年会や新年会をできる限り控えるよう県民に緊急要請した。対策本部会議後の会見で井戸敏三知事は「(医療は)厳しい状況だが、破綻には至らない」との見通しを示した。 関連ニュース 神戸市で47人が新型コロナ感染 兵庫県各地でクラスター発生 新型コロナ 飲酒検問、マスク外して顔に「息吹きかけて」 コロナ感染大丈夫?

 緊急要請では、東京や大阪など感染拡大地域からの帰省自粛に加え、不要不急の外出自粛などかねて訴えている感染防止策の徹底を呼び掛けた。
 医療体制では、目標として掲げていた入院病床の100床増や宿泊療養施設の300室増を達成。保健所や入院調整する県の部署は年末年始も通常体制を堅持する。井戸知事は「150人程度の感染者が1カ月続いても問題ない」と述べた。
 発熱などの症状がある人に年末年始も対応する身近な医療機関は、確認中の神戸市を除き、最も少ない1月3日でも、県内で65カ所を確保した。
 一方、国の飲食業界支援事業「Go To イート」は、プレミアム付き食事券とポイントの利用を1月11日まで自粛要請する地域を加古川、龍野両健康福祉事務所管内にも広げた。
 大阪府の時短営業要請で、神戸市など県内の飲食店に利用者増などの影響は見られなかったとする調査結果も公表した。(藤井伸哉)
【特集】目で見る兵庫県内の感染状況

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