兵庫県内では12日午前、日本の南を進む低気圧の影響で冷たい空気が流れ込み、神戸市など県南部の平地でも雪やみぞれが降った。路面凍結によりスリップなど車の事故が相次いだほか、立ち往生する車も出た。神戸地方気象台は、積雪や凍結による交通への影響に注意を呼び掛けている。
神戸市北区では追突や脱輪など車のスリップ事故が相次ぎ、県警有馬署管内で19件、神戸北署管内で21件発生。有馬署管内では車の立ち往生が4件あったという。
同区の県道神戸三田線(有馬街道)では数キロの渋滞が発生。同線と接続する県道小部明石線では上り坂で立ち往生する車が相次ぎ、近隣住民らが交通整理に当たった。県道大沢西宮線の一部区間は融雪剤散布のため一時通行止めとなった。
阪急宝塚線と同神戸線では、雪の影響で通常より運行速度が落ちてダイヤが乱れ、宝塚線で最大18分、神戸線で11分の遅れが出た。
神戸地方気象台によると、12日午後には、降雪はおおむね収まる見込み。12日午前6時以降の24時間予想降雪量は北部で7センチ、南部の山地で7センチ、平地では3センチとなっている。(井上 駿、森下陽介)
