暦の上で最も寒さが厳しくなる「大寒」の20日、神戸市灘区六甲山町の六甲ガーデンテラス・自然体感展望台「六甲枝垂れ」で、氷の切り出しがあった。厳しい冷え込みの中、職員約20人が次々と氷を切り出し、氷室に運び込んだ。
標高約880メートルにある同展望台では、午前9時の気温は氷点下1度。六甲枝垂れでは毎年夏、氷室に貯蔵した氷を使い、ひんやりとした風を体感できる「冷風体験」が開かれるが、昨年は暖冬で氷が張らず中止となった。今回は年末からの寒波の影響もあり、例年よりも分厚い10センチ以上の氷が張っていた。
京都府京田辺市から訪れた大学生(23)は「迫力がある作業だった。夏まで氷が残るのもびっくり」と話していた。(森下陽介)
