<番外編>AIも迷った!「シ」か「ツ」問題 神戸の洋食店の看板
2021/01/26 19:00
「オムレツとシチューの店」という一文を読み取った場合、ほとんどのケースで「シ」と認識した
神戸・元町の洋食店「グリル スターシップ」にあるカタカナの「シ」か「ツ」か見分けがつきにくい看板の文字。人の目以外ではどのように見えているのか、人工知能(AI)による画像検索機能が使えるスマートフォン(スマホ)のアプリで調べてみた。
関連ニュース
アマゾン、新型「エコー」発表 AI連携で自然な対話可能
シャープ、EVやAI柱に 鴻海資源を活用
「AIが自動的に取引、数倍の利益出す」 62歳女性が4200万円相当の仮想通貨だまし取られる
使用したのは「Google(グーグル)レンズ」。取材時に撮影した看板全体の写真をパソコンの画面に映し出し、「オムレツとシチューの店」という一文をスマホで読み取る。正面や横、斜め上下など角度を変えながら計30回調べた。結果は「シ」が26回(約87%)で、「ツ」が4回(約13%)だった。
アプリでも読み取り結果が揺れることは分かったが、十中八九はシチューの「シ」と認識した。しかし記者は字単体での判別が難しかったため、単語の意味などから「シ」と読んだ。AIも単語や文章から認識している可能性がある。念のため、「ツ」と「シ」以外の文字を付せんで隠した状態でも調べてみた。
結果は、なんと先の調査と逆転した。「シ」が1回(約3%)、「ツ」が26回(約87%)。残る3回は「ン」と認識した。画像を認識する仕組みはアプリなどによって差はあるが、「グリル スターシップ」の看板の文字は、人間だけでなくAIも迷わせるほど認識の難しい「シ」のようだ。
さて、あなたの目にはどのように見えるだろう。お店を訪ねて、「シ」かと確かめてみてはいかが?
(秋山亮太)