NHK連続テレビ小説「おちょやん」で、兵庫県高砂市出身の六角精児が、ヒロイン竹井千代(杉咲花)が所属する鶴亀撮影所の片金平八(かたがねへいはち)所長を演じている。上半身裸で初登場するなど個性が強く、視聴者に強いインパクトを与えている。
映画や喜劇で活躍した女優・浪花(なにわ)千栄子の生涯がモチーフ。通称「カタキン所長」と呼ばれる片金所長はいつもフンドシ姿で、空手の形をする。普段は偉そうに振る舞うが、撮影所の社長には頭が上がらない。
片金役について六角は「こういうキャラクターはなかなかいないので楽しくやれた。アバンギャルドともいえる役で、皆さんに愛されていたというイメージで演じた」という。
極端に縁起の良さを気にする片金。六角自身も「昔はいいことがあった時と同じ道を歩くようにしていた」と振り返る。「最近は失敗してもいいから違う道を行くことで発見がある方が楽しいのでは、と考えが変わってきた」と話す。
そして見どころは「生活の大変さや悲しさから垣間見える、おかしさや面白さが大阪文化の源流」と紹介した。(金井恒幸)
