兵庫県宍粟市から起業家支援の補助金100万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元神戸市議の村岡龍男被告(60)=神戸市長田区=ら2人の初公判が9日、神戸地裁姫路支部で開かれた。村岡被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
起訴状によると、村岡被告は一般社団法人「ミツマタの郷」で代表理事を務めていた2017年6月28日、宍粟市波賀町にある法人の事務所を修理したとする虚偽の申請書などを市に提出し、起業家向け補助金100万円を詐取したとされる。
同法人理事だった建具店経営の男性(53)も共謀したとされる。初公判の罪状認否では起訴内容を否定した。
村岡被告は宍粟市雇用創生協議会の事務局長も務め、18年に受託した国の「実践型地域雇用創造事業」で就労セミナーの虚偽報告などが発覚、委託金の返還を求められている。
