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神戸地裁姫路支部=姫路市北条1
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 兵庫県加古川市立中学2年の女子生徒=当時(14)=が2016年にいじめを苦に自殺した問題で、遺族が市に約7700万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、神戸地裁姫路支部(倉地真寿美裁判長)で開かれた。市側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。女子生徒の父親は「言い逃れに終始する市教育委員会の姿勢を許せない」と意見陳述。母親は「娘が恋しくてたまらない。大切で、かけがえない娘を返してほしい」と声を震わせた。

 遺族は、教員らがいじめを予見できたのに防ごうとせず、自殺後も学校や市教育委員会の不誠実な対応で深く傷つけられたなどとして、昨年9月に市を提訴していた。

 問題を巡っては、女子生徒の生前、部活動の顧問が女子生徒の保護者から指摘を受け、部員にいじめの内容のメモを書かせたが、生徒間の「トラブル」として処理。メモを破棄し、校長らに報告しなかった。

 訴状などによると、女子生徒は中学1年の頃からクラスや部活動で、仲間外れや無視、陰口などのいじめを受けていた。不快なあだ名でからかわれ、「ミジンコ以下」「死ね」と書いた紙を渡されることもあった。

 女子生徒は2年時の学校生活アンケートで、いじめられていることをうかがわせる回答をしたが、担任は対応せず、内容を両親にも伝えなかったとしている。

 意見陳述で父親は、部活動のメモに十分な対応をせず、顧問が指示してシュレッダーにかけたことを批判。顧問は市教委が設置した第三者委員会に「なくした」と説明しており、父親は「(市教委は)娘の死を置き去りにし、反省の気持ちをみじんも感じない。このままでは学校に通う子どもたちが娘と同じような不幸に見舞われる」と述べた。

 一方、市側の代理人弁護士は、自殺の3カ月前の学校生活アンケートで、女子生徒の回答が「いじめを具体的に示すような内容ではなかった」と指摘。市側の法的責任を否定し、「教諭らに注意義務違反はなく、仮にあったとしても自死は防げず、法的因果関係は認められない」と主張した。

【加古川市の中2女子生徒いじめ自殺】2016年9月、女子生徒が通学途中に自殺を図り、8日後に死亡。自宅からいじめを示唆するメモが見つかった。市教育委員会が設けた第三者委員会が調査。17年12月、自殺の原因はいじめと認定し、学校側が何も対応しなかったことが大きな要因とする報告書をまとめた。県教委は当時の校長を戒告の懲戒処分とし、2年時の担任と学年主任を訓告、部活動の顧問と1年時の担任を厳重注意とした。

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