4月11日投開票の兵庫県伊丹市長選に、現職の藤原保幸氏(66)が5選を目指し立候補の意向を固めたことが12日、関係者への取材で分かった。市議会本会議が開かれる19日にも正式表明する見通し。
藤原氏は伊丹市出身。東京大工学部を卒業し、1977年に建設省(現国土交通省)に入った。94年から兵庫県住宅整備課長に就き、その後発生した阪神・淡路大震災からの復興を担当した。2002年に伊丹市助役に就任。05年の市長選で初当選した。過去4回の当選のうち、09年と17年が無投票だった。
4期目は幼児教育の充実を目指し、国に先駆けた幼保無償化の実施や、公立幼稚園の統廃合、認定こども園の新設などに取り組んだ。一部の市議や支援者には立候補の意向を伝えている。
同市長選にはほかに、元県議の川井田清信氏(66)が立候補を表明しており、8年ぶりの選挙戦となる。(久保田麻依子)
