兵庫県伊丹市は22日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種を想定した模擬訓練を、同市昆陽池2の阪神北広域こども急病センターで行った。市職員や医師ら約40人が参加し、会場設営や手順などを確認した。
同市は同センターを含む市内3施設で集団接種を予定している。訓練は30分間で20人に接種するペースを目指して進められた。シルバー人材センターの会員20人が接種を受ける高齢者らの役を務め、仮の予診票を提出。医師が問診し、看護師が注射器で接種する動作をした。参加者はアレルギー反応の有無を確認するため、接種後も20分ほど待機した。
参加した同市の三尾剛さん(67)は「会場がやや狭く、待ち時間が長く感じられた。接種が始まれば必ず受けたい」と語った。同市では今後、訓練を4回開く予定といい、担当者は「集団接種の運営を経験した医療関係者が少ないのが課題。スムーズな接種のために検証を重ねたい」と話した。(久保田麻依子)
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