神戸港の花火大会、今年は秋に10分ずつ5日間 平日限定で開催

2021/02/17 20:29

2019年の「みなとこうべ海上花火大会」の様子

 神戸市は、神戸港の夏の風物詩「みなとこうべ海上花火大会」を今年は夏に開催せず、秋の5日間に連日10分間ずつ花火を打ち上げるイベントに転換する。例年、近隣府県からも大勢が訪れ、新型コロナウイルスの感染防止策が難しいことから抜本的に見直し、観覧客が集中しにくい平日に限定して開催する。今秋は試行的な位置付けだが、平日宿泊などの観光効果を検証した上で、ウオーターフロントの目玉イベントに定着させる可能性もある。 関連ニュース 神戸新聞NEXT|変わり続ける神戸・三宮 空から見た40年の変化 今年も中止に 加古川花火大会 五輪延期とコロナで 神戸のウオーターフロントに集客施設を整備 万博開催の2025年オープンを想定

 市は2021年度当初予算案にイベント開催費5千万円を計上した。今後、実行委員会で詳細を検討する予定。
 毎年約30万人が訪れる兵庫県内最大級の花火大会で、19年は約6500発を打ち上げた。昨年は当初予定されていた東京五輪・パラリンピック(その後延期)の影響で、10月開催に変更したが、それもコロナ禍で中止となった。
 ウオーターフロントに位置する神戸港の新港突堤西地区では今秋、音や光の演出を加えた劇場型の水族館などが入る「神戸ポートミュージアム」や、カタログ通販大手フェリシモの「チョコレートミュージアム」が開業予定。イベントをウオーターフロントへの誘客につなげる狙いもある。市港湾局によると、秋に開催する背景として、熱中症対策の必要がないこともあるという。(石沢菜々子)

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