新型コロナ陽性者 兵庫で初確認から丸1年

2021/03/01 00:01

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 兵庫県で昨年3月1日に新型コロナウイルスの陽性者が初めて確認されてから1日で丸1年となった。これまでに流行の三つの波に襲われ、昨年11月以降の「第3波」は感染が急拡大。この1年の累計で県内の患者数は1万7969人、死者数は530人に上った。 関連ニュース 【表】兵庫県、緊急事態宣言解除でどうなる? 緊急事態宣言、6府県で1日解除 直前に聞いた街の声は「歓迎と懸念」 医療現場の懸念続く、緊急事態宣言解除後の「第4波」へ備え継続

 昨年3月1日、西宮市で県内初となる陽性者が判明した。感染拡大の「第1波」では、4月7日からの緊急事態宣言を挟み、5月末までに患者は699人を数えた。以降6月中旬までは約1カ月間、感染者は確認されなかったが、7月下旬から若者を中心に「第2波」が拡大。10月末で患者は累計3250人となった。
 「第3波」が到来した昨年11月から今年2月末までの患者数は1万4719人となり、この4カ月間だけで累計患者全体の8割以上を占めた。病院や高齢者施設でのクラスター(感染者集団)が多発した。
 今年1月9日には県内の1日当たり新規陽性者が最多324人に。コロナ向け病床の使用率は一時約8割に達し、重症者も最多で77人に上った。死者も急増し、今年1~2月の2カ月間で319人が確認された。
 兵庫県は1月13日、緊急事態宣言再発令の対象地域に追加されたが、3月1日に解除された。(井川朋宏)
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