真冬に扇風機、生徒4人に風当て続ける 特別支援学校の教諭処分

2021/03/09 16:31

兵庫県庁3号館=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県教育委員会は9日、真冬の授業中に窓を開け、扇風機を付けて生徒に当て続けたとして、県南部の県立特別支援学校の男性教諭(61)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分とした、と発表した。 関連ニュース 「お前はロボット以下だ」授業中に不適切発言の教職員を懲戒処分 わいせつ教員、就職制限を 弁護士ら政府に要望書提出 「複数回使用できる量所持し安易に使用」覚醒剤所持の元小学校長に有罪判決

 県教委は処分理由について、「手を下していなくても生徒に苦痛を与える行為であり、体罰にあたる」としている。
 県教委によると、男性教諭は2020年12月、授業に集中していない中学部1年の男子生徒を注意した際、生徒から「寝ている生徒もいるのに、なぜ自分だけを注意するのか」と言われた。直後、男性教諭は付けていたストーブを消し、教室の窓と扉を開けて授業を継続。生徒が再び「自分は平気だ」などと発言したことに腹を立て、授業が終わるまで15分にわたって生徒4人に扇風機の風を当て続けた。
 保護者から別の教員に連絡があり、事案が発覚した。男性教諭は「不快で苦痛に感じる状況をわざわざつくってしまい、深く反省している」と話しているという。

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